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事業性評価実践講座―銀行員のためのMQ会計×TOC

事業性評価実践講座を読了しました。「銀行員のためのMQ会計×TOC」と銘打ってはいるものの、この本は決して銀行員のためのものではありません。実践を重んじる意識の高いビジネスパーソンのための本です。

確かに自分が銀行員の時にこんな本で出会っていれば、よりお客様に価値を提供できたと思いますが、如何せん、いけてない銀行員だった私にはアンテナが立っておらず、当時この本があったとしても、見つけることは出来なかったでしょう。

私自身が西順一郎先生の開発したMQ会計、MG(マネジメントゲーム)と出会い、「決算書は意思決定には使えない、決算書をいくら読めるようになっても儲けることは出来ない」と知り、儲けるための会計であるMQ会計を必死に学んできました。そして、TOC(制約理論)をソフトパワー研究所の清水信博先生に学び衝撃を受けました。

これらMQ会計とTOCを組み合わせて解説した本書は実はありそうでなかった本なのです。

著者である相馬さんの真骨頂はまさに第4章の「実践的コンサルティング手法」にあります。ここで紹介されている手法のひとつであるOPQR分析は、実際に私がクライアント先(年商数億円)で実施したことがあります。分析結果を社員に周知し仕入商品に優先順位をつけることにより、3カ月後には粗利が5百万円増加しました。その有効性に私自身が驚いたものです。

「戦略とはソート(並べ替え)である」

これは西順一郎先生の言った言葉です。戦略とは優先順位をつけることと言えるでしょう。戦略的に科学的に儲けるためにはどのような考え方が必要なのか、自分のビジネスに置き換えながら、じっくりと読んていただきたい本です。私も何度も読み返したいと思っています。

 

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