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比較の対象を明確にする

私たちが何かを意思決定する際に大切なことは、何と何とを比較するかを明確にするということです。

たとえば、あなたが財布を落としてしまったとしましょう。これを最悪だと嘆く場合もあるかもしれませんが、給料日前でほとんどお金が入っていなくてラッキーだったと考えることもできます。

なぜこのような違いが生まれるかといえば、比較する対象が異なるからです。

最悪だと考えるのは、「財布を落とした場合」と「落とさない場合」とを比較し、ラッキーだと考えるのは、財布を落としてしまったという前提のもとで、「財布にお金がたくさん入っていた場合」と「ほとんどはいっていない場合」とを比較しているからです。

このように、比較の対象が変われば、評価も変わるということを私たちは常に念頭においておく必要があると思います。

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