因果の法則とバランスシート

私が旧三菱銀行に入行したときの新人研修で、こんなことを言われたのを今でも覚えています。

「三菱銀行の融資担当者たるもの、まっさきにバランスシートを見ろ!」

二流、三流の融資担当者ほど、損益計算書の売上や利益で,企業を判断するというのです。

なぜ、それほどまでにバランスシートが、重視されていたのでしょうか。実は、バランスシートは、企業のカネの運用と調達をあらわしています。

つまり、負債・純資産サイドをみれば、経営者がどうやってカネを調達したのか。資産サイドをみれば、そのカネを経営者が何に使っているかがわかるのです。

バランスシートは、過去の事業活動の結果です。と同時に、経営者が何にカネを使っているかを見ることによって将来の企業の姿を予見することもできるのです。

過去の事業活動(因)を知りたければ、バランスシート(果)を見ればわかる。さらに、企業の明日の姿(果)を知りたかったら、現在の企業のバランスシート(因)を見ればわかるのです。

こう考えるとバランスシートは、因でも果でもあるということです。

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