最近、株式市場で空売りの存在感が高まっているといいます。東京証券取引所が
今月7日発表した8月の空売り状況によると、月間の売買代金に占める空売り注文の比率は
25.5%と8年ぶりの高水準だったそうです。
そもそも、この空売りってなんでしょうか。空売りとは、自分では株を持たず、
証券会社から、株を借り(もちろん手数料を払います)、しばらくたって、株価が下がった
ところで、その株式を買い戻し、借りていた証券会社に株式を返すことによって利益を
あげる手法です。
たとえば、借りてきた株式を現在の株価500円で売却するとします。自分の財布には、
500円入ってくるわけです。しばらくして、株価が仮に200円に下落したところで、200円で
当該株式を購入し、証券会社に返却すれば、手数料抜きで、300円(500円-200円)の利益と
なるわけです。
お気づきのとおり、空売りは将来株価が下落すると考えて初めて成り立つ手法です。したがって、
株式空売り比率が高水準ということは、株価の先安感が高まっているということなんです。