昨日(2010.10.27)の日経新聞にこんな記事がありました。
『欧州委員会が26日発表した2009年の世界的な企業の研究開発投資
の実績によると、トヨタ自動車が2年連続で世界一となった。08年の
金融危機後に日米欧の企業は大半が投資額を減らしたが、トヨタを
はじめ日本企業は「比較的高い水準の投資を維持した」と欧州委は
評価している。』
でも、業界も規模も違う企業の研究開発投資額のランキングにあまり
意味があるとは言えません。
どうせなら、自動車業界のランキングをみてみましょう。すると、第2は
総合ランキングでも第4位だったフォルクスワーゲン、第3位はGMと
なっています。
ところが、これでも、まだ規模の違いを考慮していません。そこで、
これら10社を売上高研究開発投資比率の順番に並び替えてみます。
そうすると、ロバートボッシュという自動車部品メーカが第1位に
なります。完成車メーカでのトップはフォルクスワーゲン、第3位は
なんとホンダ、そして日産と続きます。トヨタは大きく順位を下げて
第9位となっています。
日本のメーカでは、ホンダ、日産の方が研究開発投資に積極的だとも
言えるわけです。
ついでに設備投資額で並び替えてみると今度は、BMWやダイムラー
なんですね。なかなか面白いですね。
ということで、規模も業界も違うものを比較しても話のネタにはなる
けど、あんまり意味がないというお話でした。
