昨日のブログの続きです。研究開発投資額のランキングでは、規模の違いを考
慮していないことから、売上高研究開発投資率の順番に並び替えてみました。
この「売上高研究開発投資率」という指標は、規模の違いを考慮するためだけ
に計算したのであって、実はそれ以上の意味はありません。規模の違いを考慮
するためだけであれば、総資産研究開発投資比率でもいいとも言えるわけです。
もう一歩踏み込んで、研究開発投資が実際に実を結んでいるのかという投資効
率のランキングをみてみたいとしたら、どういう指標がいいのでしょうか。
投資効率を考えるときは、インプット当たりのアウトプットをみるべきす。つまり、
このときの指標は分母にインプットである研究開発投資額、分子にアウトプット
である研究開発投資の成果を持ってくるのです。
研究開発投資の成果(アウトプット)を売上高と考える人もいるかも知れませ
んし、粗利益の方がいいと考える人もいるかも知れません。私なんかは、営業
CFにしてもいいかなと思います。
研究開発投資の成果を何にしたところで、研究開発投資をしてから、その成果
が出てくるまでに時間差があるのがなかなか難しいところですね。
いずれにしても、ここで重要なのは可能な限り、インプットとアウトプットの
整合性をとるということです。具体的な話は、次回以降お話ししたいと思います。