財務の健全性を見るための指標の一つで、資金調達における負債と出資金の比率を表します。スポンサーはできるだけ自らの比率を下げることでレバレッジを効かせ投資リターンの最大化を行おうとします。しかし、レンダーはDSCR等の指標を見ながら、プロジェクトの事業リスクが高い場合は、D/E比率が低くなるように設定しようとします。プロジェクトファイナンスにおいては、事業が問題なく運営されれば、運営開始後に借入金が返済されていくため、D/E比率は低下していくことになります。
- 90:10:利用者リスクのない事業協定が締結されたインフラ事業
- 85:15:オフテイク契約が締結されている事業(例:発電プラント事業、プロセスプラント事業)
- 80:20:交通分野のコンセッション事業
- 70:30:天然資源開発事業
- 50:50オフテイク契約が締結されていない、またはプライスリスクがヘッジされていない事業
(出典 プロジェクトファイナンスの理論と実務 きんざい)