ソニーGの株主価値はいくらか

前回のブログでは、東芝の3社分割のねらいをとりあげました。複合企業の東芝は、コングロマリット・ディスカウント解消をもくろんでいるという話でした。一方、東芝と同じ複合企業といえるソニーグループは、株式市場から、コングロマリット・ディスカウントどころか、プレミアムをつけられているというのです。 日経新聞は、ソニーグループを「サム・オブ・ザ・パーツ(SOTP)法」で価値評価しています。SOTP法は、その … 続きを読む→

東芝3分割のねらい

東芝は2021年11月12日付でグループ全体を3つの会社に分割すると発表しました。中核事業を2つの会社としてスピンオフし、独立した3つの会社になります。スピンオフ(Spin-off)は会社分割の1形態として米国ではよく実施されます。 今回で言えば、東芝が中核事業を別会社として分離し、分離した会社の株式を東芝の株主に持分比率に応じて無償で割り当てるものです。スピンオフが実施された直後は、東芝とスピン … 続きを読む→

新興国企業の株主資本コストの算定方法(その2)

前回のブログでは、グローバルCAPMについて説明しました。グローバルCAPMは、つまるところ米国のローカルCAPMでした。新興国企業の株主資本コストを求める場合は、このグローバルCAPMを修正する形になります。 まずは新興国のマーケット・リスクプレミアム(エクイティ・リスクプレミアムとも言います)を推定する必要があります。ここでは、米国市場のエクイティ・リスクプレミアム(ERP)にカントリー・リス … 続きを読む→

新興国企業の株主資本コストの算定方法(その1)

資本市場が国際的に統合されていて、投資家が海外のさまざまな国になんの制約も受けず、自由に投資できる世界を考えてみましょう。このとき、成立するCAPM(Capital Asset Pricing Model:キャプエムと発音)をグローバルCAPMといいます。国際的に統合されたグローバル市場では、グローバルな市場ポートフォリオが存在し、各国の個別リスクは解消され、グローバルな市場リスクだけが残るという … 続きを読む→

企業間信用の費用と便益について考える

事業価値を高めるには、フリーキャッシュフローを増やす、資本コストを下げるという2つのアクションが考えられます。そして、フリーキャッシュフローを増やすには、売上を増やし、コストを下げ、営業利益を増やすことが必要です。また、運転資本の管理をきちんと行う必要もあります。つまり、売上債権や在庫を圧縮する一方で、支払債務を多くして、運転資本を減らすということです。仕入先への支払サイト(期間)を長くすることは … 続きを読む→

新生銀行が訴える「強圧性」とは

SBIホールディングス(以下SBIHD)による新生銀行へのTOB(株式公開買付け)が、国内銀行界で初の敵対的買収に発展しました。新生銀行の取締役会はこのTOBに対して、以下を理由として反対の意見を表明しています。 ・本公開買付けは、実質的な支配権の取得を企図していながら、買付け数に上限(48%)のある部分買い付けであり、残存株主に不利益が生じること・本公開買付価格(2000円)は、プレミアムを加重 … 続きを読む→

リキャップCBの功罪

前回のブログに続き、新株予約権付社債(CB)に関連した話題です。リキャップCBとは、CBの発行で資金調達すると同時に自社株買いを行うことで、デット(有利子負債)を増やしつつ株主資本を減らし、資本再構成(リキャピタライゼーション)を行う資本政策です。 このリキャップCBによって、ROE(=当期純利益/株主資本)が高まります。収益力の向上(=当期純利益の増加)がなくても、分母の株主資本が減少するからで … 続きを読む→

CB発行、日本製鉄の説明責任

新株予約権付社債(CB:Convertible Bond)は、決められた価格で発行企業の新株を買う権利(オプション)がついた社債のことです。9月16日付、日本製鉄は3000億円のCB発行を発表しました。旧新日本製鉄時代以来15年ぶりのCB発行です。CBは株式に転換できるという魅力があるため、同じ企業が発行する普通社債より低い利率で発行できます。言いかえれば、株式転換のオプション分だけ、企業にとって … 続きを読む→

さらば、LIBORよ

LIBOR(ライボー)とは、「London InterBank Offered Rate」の略称で、ロンドン市場での金融取引における銀行間金利のことです。主要な5通貨(米ドル・英ポンド・スイスフラン・ユーロ・日本円)について公表されており、このうち日本円通貨のLIBOR は「円LIBOR」と呼ばれています。 この円LIBORが2021年12月末で公表停止となります。LIBORは世界の複数の主要行が … 続きを読む→

アパレル業界の風雲児、ルルレモン

2021年9月21日付日経新聞によれば、カナダのスポーツウエア大手、ルルレモン・アスレティカがスウェーデンのへネス・アンド・マウリッツ(H&M)を時価総額で上回りました。2021年5~7月期の売上高は前年同期比60%増加の14.5億ドル(約1600億円)、当期純利益は2.4倍の約2億ドル(約230億円)と大幅に増加しました。 こうした好決算が奏功し株価は高値で推移し時価総額は約6兆円にまで … 続きを読む→

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