市場から消えるソフトバンクG

ソフトバンクグループが半導体設計のARMの売却を決めました。ARMを3.3兆円で買収したのは、2016年です。当時、ソフトバンクグループの社外取締役であった日本電産の永守会長兼社長(現会長)はこの買収についてこう言っていました。 「社外取締役を務めているので、私もARM買収の議論の場にいた。孫さんは30年~50年先を見て、3兆3000億円も出してARMを買収した。ただ、技術革新のスピードは速いので … 続きを読む→

武田薬品の末路はいかに

武田薬品工業(以下武田)が一般用医薬品(大衆薬)事業の売却を決めました。武田が売却を決めたのは、子会社の武田コンシューマーヘルスケアです。米国投資ファンドのブランクストーン・グループが2,420億円で買収するという発表がありました。 一般的に大衆薬は医療用薬に比べて研究開発費は少ないものの、広告宣伝費や販促費などのマーケティングコストが高く、収益性が低いと言われています。ここ数年はインバウンド需要 … 続きを読む→

企業価値評価の理論と実際

企業価値評価(Valuation)と言えば、すぐに思いつくのがM&Aでしょう。買収対象企業の価値評価を行い、買収価格を見積もる必要があります。もちろん、企業価値評価はM&Aの時だけではありません。今後ますます重要になってくるのがインハウス バリュエーション(In-house Valuation)です。これは企業自らがその内部情報に基づき自社の企業価値を評価することです。この企業価値 … 続きを読む→

ファミマTOBの舞台裏

伊藤忠商事は25日、ファミリーマート(以下ファミマ)に対して実施していたTOB(株式公開買い付け)が成立したと発表しました。応募株数が買付予定数の下限5011万株を満たない場合は、応募株数全部の買付を行わないとしていました。24日までに7901万株の応募があり、下限数を上回りました。応募分をすべてを買い付けると、保有比率は65.7%になります。ファミマは10月下旬に臨時株主総会を開き、株式併合など … 続きを読む→

日本ペイント、アジア企業の傘下に

日本ペイントホールディングスは、21日シンガポール塗料大手のウットラムグループの傘下に入ると発表しました。アジアにおける巨大な塗料大手が一緒になるわけです。プレスリリースには、こうあります。経営のミッションである「株主価値の最大化」に向けた攻めの経営を加速させるためには、「アジア一体化による成長基盤の構築」及び「今後の成長に資する財務基盤の強化」が必要です。 ウットラムが日本ペイントの第三者割当増 … 続きを読む→

貝殻(シェル)に4,200億円の値段

米国の株式市場で活況を呈しているのがSPACです。SPACとは「特別目的買収会社」の略称で、Special Purpose Acquisition Companiesの頭文字をとったものです。未上場企業を買収するのを目的として、上場するシェルカンパニー(ペーパーカンパニー)と言えます。 SPACは買収企業が決まらないうちに上場することによって株式市場から資金調達するため、ブランク・チェック(金額欄 … 続きを読む→

PX時代の到来か

経済産業省が東証一部上場企業を対象に実施したアンケート調査によると、事業ポートフォリオを年1回以上、定期的に検討しているのは全体の半数以下です。ほとんど検討していない企業も約2割あります。さらに、事業撤退・売却の基準がない企業が8割近くに上っています。 ところが状況は変わりつつあるかも知れません。2020年7月18日付日経新聞によれば、今年1~6月の子会社や事業の売却件数(発表日ベース)は139件 … 続きを読む→

逆らえないGAFAの魅力

GAFA(ガーファ)と呼ばれるグーグル、アップル、フェイスブック、アマゾンなどの米国Tech企業が市場を独占し、競争環境をゆがめているという指摘が以前からありました。7月29日、米議会下院の司法委員会は、GAFA4社のCEOを呼んで公聴会を開き、反競争的な行為を指摘しました。議員と4人のCEOとの間では、5時間半もの長い時間、激しい論戦が交わされたようです。 各社トップは懸命に「独占」を否定してい … 続きを読む→

【ご案内】なぜ、この講座がすごいのか?

いよいよ、「財務モデリング通信添削講座」を開講します。 財務モデリングを習ったけど、人がつくったモデルを見るだけで自分でつくることがない。モデリングの腕が鈍らないようにトレーニングしたいけど、何をすればいいかわからない。本当に自分でゼロからモデルをつくれるか自信がない。そんな方のための講座です。 財務モデリング講座では、財務3表の項目がすでに入力されていて、セルに数式を入力して財務3表をつなげてい … 続きを読む→

航空業界回復にかける三菱重工

新型コロナ禍の影響が航空業界に重くのしかっています。米国の著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハザウェイは5月2日、年次株主総会を開きました。そこで、保有していた航空株を全て売却したと明かしました。バフェット氏は米国経済の明るい未来を信じる一方で、「外出制限が人々の行動に与える影響は分からない。3~4年後に、昨年までのように飛行機に乗るようになるのか見通せない」と悲観的な見方を示 … 続きを読む→

石野 雄一の本

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