カテゴリー別アーカイブ: ビジネス

伊藤忠商事の事業投資管理

2000年以降、日本企業におけるM&Aは増加傾向にあります。それに伴い、事業のグローバル化や多角化が進んでいます。これにより、事業ポートフォリオマネジメントがますます重要になってきています。事業ポートフォリオマネジメントとは、自社が経営する複数の事業群の構成割合を最適化し、グループ全体の収益性を高め、ひいては企業価値の最大化を目指す経営管理手法のことです。 現状では、大規模な多角化企業の収益性を比 … 続きを読む→

年末年始に読むべき本

今年最後のブログは年末年始に読むべき本を取り上げたいと思います。私がお薦めするのは、「ニュータイプの時代」です。サブタイトルは、「新時代を生き抜く24の思考・行動様式」です。私が蛍光ペンでマークした箇所は例えばこんなところです。 社会がより「不安定」で「不確実」になるということは「予測の価値」がどんどん減損していくことになります。このような時代にあって、計画に時間をかけ、立てた計画を実直に実行する … 続きを読む→

レーダーチャートでみるGAFA

2019年12月4日付日経新聞「アップルは借金上手」に掲載されたGAFAのレーダーチャートは各社の成長ステージや戦略の違いがよく理解できるとても興味深いものでした。 これは、売上高成長率や有利子負債、配当などの5年平均をGAFAの5年平均と比べた割合をレーダーチャートにしています。GAFAの平均を100とした場合の割合を示していて、グレーの中心の円よりも外にあるほど相対的に大きいことを示しています … 続きを読む→

官民ファンドの実態

4つの官民ファンドの2019年度末の累積損失(以下累損)が約460億円となるといいます。前年度末より3割の増加です。日本のコンテンツや食文化を海外に広める海外需要開拓支援機構(以下クールジャパン機構)の累損が194億円、農林漁業成長産業化支援機構(A-FIVE)の累損が115億円、海外の都市開発や鉄道事業に出資する海外交通・都市開発事業支援機構(JOIN)の累損が101億円、海底ケーブルなどに投資 … 続きを読む→

迅速な経営判断の難しさ

2019年10月21日付日経新聞に「迅速な経営判断の難しさ」というフィナンシャルタイムズの記事が掲載されました。そこでは、掃除機で有名なダイソンの電気自動車(EV)の開発中止が取り上げられていました。創業者ジェームズ・ダイソン氏は従業員宛てのメールに「惨めで恥ずかしいUターン」と書いたとあります。 確かに、どんな企業でも新しいことをやる時には難しい決断が必要でしょう。ただ、より難しい決断はジェーム … 続きを読む→

企業価値の8割が見えない資産

特許権やソフトウェアなどの無形資産の重要性が高まっています。2019年9月17日付日経新聞によれば、米国S&P500社の時価総額のうち、無形資産が生んだ価値の比率は40年間で17%から84%に増加していると言います。富の源泉は、機械や不動産などの有形資産から知識やデータなどの無形資産へと変化しているのです。 (出典)日経新聞「姿なき富を探る(1)ヒトより知識 割食う賃金」オントラック作成 … 続きを読む→

株式会社ニッポンの病巣

関西電力の役員ら20人による金品受領問題が世間を騒がせています。同社監査役が実態を把握しながら、取締役会や経済産業省への報告を怠っていたことも判明しています。まさにガバナンスが形骸化していたことがわかります。 日本企業の不祥事に通底するものは「ムラ」の論理が優先されるということでしょう。そして、不祥事は「ムラ」の空気によって引き起こされると言っても過言ではありません。これは、外国企業の不祥事と異な … 続きを読む→

AIは人の代わりになり得るか

伊勢の老舗食堂「ゑびや」は、翌日の1時間ごとの来店客数を9割以上の精度で当てることが出来るといいます。売上の過去データ、近隣でのイベント、周辺ホテルの宿泊数、インターネット上の口コミや天候といった十数項目のデータを集めて来店客数をはじき出します。どの項目が来店客数に最も影響しそうかをAIが機械学習し、日ごとや週ごとに重視する変数を変えていくといいます。 予測した来店客数をもとに、メニューごとの注文 … 続きを読む→

日立4.5兆円を成長投資へ

日立製作所(以下日立)が攻めに転じます。2019年6月に発表された中期経営計画で今後3年間でM&Aや研究開発、設備投資に合計約4.5兆円を向けるとしています。日経新聞の報道によれば、投資資金の原資は、営業キャッシュフローで2.5兆円、非中核事業や持ち合い株式の売却で8000億円、現預金2000億円、残りの1兆円は借入や社債のようです。 出所:CEO Remarks Hitachi IR D … 続きを読む→

日本企業の研究開発投資

日本経済新聞社がまとめた2019年度の「研究開発活動に関する調査」で、昨年に引き続き、主要企業の4割超が過去最高の研究開発費を計画していることが分かりました。 日本企業のトップは相変わらずのトヨタ自動車です。トヨタ自動車は、過去最高となる1兆1000億円を投じて、自動運転やコネクテッドカー、電動化などを進めています。同社の小林耕士副社長によれば、「CASEへの対応は(研究開発費の)4割弱を占める」 … 続きを読む→

石野 雄一の本

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