カテゴリー別アーカイブ: ビジネス

ESG(環境・社会・企業統治)に思うこと

2019年7月9日付の日経新聞によれば、ESG(環境・社会・企業統治)投資の裾野が投資家や企業に広がり始めたようです。2018年度に国内で発行した環境債などESG関連の債券は6539億円と、前年度比3.5倍となりました。 今年2月には、米通信大手のベライゾン・コミュニケーションズが10億ドル(約1070億円)規模の「グリーンボンド(環境債)」を発行しました。米国の通信企業として初めて、持続可能な事 … 続きを読む→

ゆうちょ銀行の暴走

2019年6月15日付の日経新聞によれば、ゆうちょ銀行が勧誘時の健康確認を怠るなど、不適切な手続きで高齢者に投資信託を販売していたといいます。約230ある直営店のうち約9割の店で発覚しており、社内ルールなどへの抵触は1万5千件以上にのぼるといいますから驚きです。2017年6月のブログ「預金1000兆円突破時代の運用方法とは」に私はこんなことを書きました(一部抜粋)。 一方で、日本郵政がこれまでの「 … 続きを読む→

2049 日本がEUに加盟する日

1995年Windows95が発売されました。初めて購入したPCでインターネットに接続したときのあの身震いするような感動は今でも鮮明に覚えています。まさに世界とつながったと感じた一瞬です。この1995年はまさに「世界の始まりの年」だと言えるでしょう。この年、その後のグローバリゼーションとデジタル時代の金融システムを一気に進めた三つの出来事が発生しているからです。 まずは、先述した「Windows9 … 続きを読む→

「平成」を振り返る

東京株式市場で26日、平成最後の取引が終わったという報道には感慨深いものがありました。日経平均株価の終値は2万2258円。まさに平成元年の大納会では3万8915円と史上最高値をつけました。 あらためて、平成元年の世界時価総額ランキングのTOP20(以下の図参照)を眺めてみると15社が日本企業ですから、その凄さがわかるというものです。当時は東京23区でアメリカが買えるとまで言われていたのです。 さら … 続きを読む→

社外監査役に就任しました

コーポレートガバナンスの強化が叫ばれる中、社外取締役の割合をどうするのかという議論がはじまっています。コーポレートガバナンスとは、株主が経営者を規律づけることです。 そのための「三種の神器」と言われるものが、「指名」「報酬」「監査」です。経営者を選任したり、解任したりするのが「指名」です。「報酬」とは企業の業績に応じて経営者の報酬を決めることです。そして「監査」とは、企業に何か不祥事が起きる可能性 … 続きを読む→

岐路に立たされる東証1部上場企業

東京証券取引所1部(東証1部)は日本の上場市場の頂点です。東証1部上場企業であることは、かつてほどではないにしても、今でもブランドでしょう。実際にその企業に勤める社員も住宅ローンやクレジットカードの審査では恩恵を受けられます。ところが、企業によっては「東証1部」という看板を下ろす時がくるかも知れません。 昨年10月、日本取引所グループは「市場構造の在り方等に関する懇談会」を設置。市場区分の見直しを … 続きを読む→

ゾンビ企業の台頭

2019年2月9日付日経新聞によれば、邦銀による2018年末の国内貸出残高は500兆円を突破。これは、20年ぶりの高水準だそうです。 融資に占めるメガバンクの比率はこの20年間で64%から46%にまで下がっている状況です。メガバンクが活路を求めて海外展開を急いでいる一方で、今後の成長が見込めない国内にいる地銀が、金融緩和であふれたマネーを中小企業と不動産への融資に回しているのです。 地銀の関係者は … 続きを読む→

やりたいことをやるビジネスモデル

高級ブランドが立ち並ぶ東京・銀座で、異彩を放っているのがGINZA SIX内にある海苔弁専門店の「刷毛じょうゆ 海苔弁山登り」です。この店舗は「スープストックトーキョー」などを経営するスマイルズが運営しています。 全く関係がなさそうなビジネスを展開するスマイルズの代表である遠山氏はこう言います。 「ビジネスモデルを考えるうえで最大のカギは、収益性ではありません。主語はビジネスではなく「 やりたいこ … 続きを読む→

日本企業の末路はいかに

今回は週刊東洋経済の最新号の「経済を見る眼」に掲載された神戸大学大学院教授の三品和弘氏の記事を紹介したいと思います。 三品氏は、日本企業を取り巻く課題は多岐にわたるように見えて根っこの部分は同じだと言います。米国企業を米国企業たらしめる経済原理は「組み合わせ」の経済。これは経営資源を組み替えることで新たな価値を生み出すと、それが競争優位の源泉になるという考え方。その前提として人やカネの流動性が欠か … 続きを読む→

ロカベンを活用しよう!

ローカルベンチマーク(通称:ロカベン)は、企業の経営状態の把握、いわゆる「健康診断」を行うツール(道具)です。ロカベンは単なる分析ツールというだけでなく、経営者が金融機関や株主と企業の現状や課題についてコミュニケーションするための評価手法・評価指標とも言えます。 ロカベンツールは経済産業省のホームページから無料でダウンロードできます。ダウンロードできるのは、以下のファイルです(2019年1月現在) … 続きを読む→

石野 雄一の本

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