カテゴリー別アーカイブ: ファイナンス

自社株消却は意味がない

2019年3月17日付日経新聞によれば、2018年度の上場企業による自社株の消却が5兆3000億円強と過去最高を更新する見通しです。「消却」とは自社株買いで市場から取得した株式(金庫株)を企業が消滅させることをいいます。 NTTドコモは約1兆1500億円、ヤフーは2000億円相当を消却。また、東芝や昭和シェル石油など初めて自社株を消却する企業も45社にのぼるといいます。 以下の文章は日経新聞の記事 … 続きを読む→

ダイキンは「企業価値向上表彰」大賞に値するか?

東京証券取引所は日本経済新聞社とのタイアップ企画として、2012年度より資本コストをはじめとする投資家の視点を強く意識した経営を実践している上場会社を表彰する「企業価値向上表彰」を実施しています。 このたび、ダイキン工業株式会社が大賞を受賞しました。そのほか、優れた企業価値向上経営を実践している会社として、アサヒグループホールディングス株式会社、日本電産株式会社、ユニ・チャーム株式会社の3社が優秀 … 続きを読む→

図解&ストーリー「資本コスト」入門

金融庁と東京証券取引所から出されている企業統治の指針、コーポレートガバナンス・コード改訂に伴い、「資本コスト」に注目が集まっています。この週末は、『図解&ストーリー「資本コスト」入門』を読みましたのでご紹介したいと思います。 この本では、ミツカネ工業という架空の会社をモデルに社外取締役3名をめぐるストーリー展開になっています。著者の岡氏は30年以上M&Aコンサルティングの世界にいる … 続きを読む→

ソニーの企業価値創造

ソニーの業績が好調です。2018年3月期の連結営業利益は7,348億円と22年ぶりの最高益を更新しました。今期の2019年3月期は前期比18%増の営業利益8,700億円を見込んでいます。2021年3月期には営業利益1兆円突破を予想するアナリストも出てきたようです。かつては、エレクトロニクス事業の業績次第で損益が大きくバラついていたソニーですが、その収益構造は大きく変わってきています。 セグメント別 … 続きを読む→

年末年始に読むべき本

今年もあと残るところ、わずかになりました。今回は年末年始の休みの日に読むべき本を取り上げたいと思います。今年はファイナンス、会計関連の書籍で素晴らしい本が何冊も出版されました。 その中でも私が一押しするのは「機会損失(東洋経済:清水勝彦著)」です。私が行ったビジネススクールの教授はこの「機会損失」をこう説明してくれました。MBA取得の投資対効果を考える場合に「投資」に該当するのは何か?私たちは学費 … 続きを読む→

エーザイがIR優良企業大賞受賞

日本IR協議会が14日「IR優良企業」の大賞に選ばれたエーザイなどを表彰しました。これは、IRの趣旨を深く理解し、積極的にIR活動に取り組み、市場関係者の高い支持を得るなどの優れた成果を挙げた企業を選び表彰することを目的としています。審査では以下の点を重視して企業を選定しているとしています。 ・情報開示に積極的な姿勢を継続し、常にレベルを高めている。 ・経営トップをはじめとして、経営層などが株主・ … 続きを読む→

武器としての会計ファイナンス

今回は「武器としての会計ファイナンス(矢部謙介著)」を取り上げたいと思います。著者である矢部謙介氏の前著「武器としての会計思考力」は、実際の企業を題材に、会計を面白く、かつ分かりやすく解説してくれる素晴らしい本でした。その「武器としての会計思考力」で、私がメモしたことには以下のようなことがあります。 ・セブン&アイは、「セブンCSカードサービス」という百貨店向けのカード会社を子会社化している。この … 続きを読む→

元日産社員が語るゴーン氏逮捕劇

ゴーン氏逮捕の報道は、私自身とても驚きました。当初は多額の報酬を有価証券報告書に記載していなかった容疑ということでした。連日の報道によれば、今やこの事件が、フランス政府と日本政府の外交問題に発展しそうな勢いです。 私が日産自動車に在籍していたのは2002年から2005年までです。ちょうど退職する年である2005年に上司らとゴーン氏が議長を務めるエグゼクティブ・コミッティーに提案しに行くことがありま … 続きを読む→

RIZAP「負ののれん」のマジック

M&Aによって急成長してきたRIZAPは、11月14日の決算発表で2019年3月期の営業利益(国際会計基準)を230億円から▲33億円に下方修正しました。今後は新規M&Aの原則凍結、グループ会社の経営再建の早期完遂、成長事業へ経営資源集中を推し進めるとしています。 今年6月にカルビーからRIZAP入りした松本晃代表取締役が最高執行責任者(COO)から退任するという報道が10月にあり … 続きを読む→

資生堂のROICを予想してみる

資生堂は11月8日に2018年第3四半期の決算を発表しました。売上高8,058億円、営業利益1,014億円と過去最高を更新です。売上高は前年比+10.2%、営業利益は前年比+43.5%となっています。さらに営業利益率は12.6%と二ケタを達成しています。 市場が懸念していた中国人向けの販売動向は蓋を開けてみれば、中国向けの売上高が前年比+33%(1~9月期)と地域別でもっとも高い成長となりました。 … 続きを読む→

石野 雄一の本

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