カテゴリー別アーカイブ: ファイナンス

ESG(環境・社会・企業統治)に思うこと

2019年7月9日付の日経新聞によれば、ESG(環境・社会・企業統治)投資の裾野が投資家や企業に広がり始めたようです。2018年度に国内で発行した環境債などESG関連の債券は6539億円と、前年度比3.5倍となりました。 今年2月には、米通信大手のベライゾン・コミュニケーションズが10億ドル(約1070億円)規模の「グリーンボンド(環境債)」を発行しました。米国の通信企業として初めて、持続可能な事 … 続きを読む→

ソニーから学ぶべきもの

先週末の7月5日、ソニー株が終値5950円と年初来高値を更新しました。ソニー株を約15億ドル(約1600億円)分保有している米国ファンドのサード・ポイントが「株価が下がれば、買い増すかもしれない」と言及したことから、買い増しを期待した投資家からの買い注文が入ったようです。 サードポイントはつい先日、ソニーに対して半導体事業を分社化して他社に売却すれば、「株主や顧客、従業員の利益になる」と申し入れし … 続きを読む→

ROEを超える企業価値創造

「ROEを超える企業価値創造」という書籍。エーザイ専務執行役CFO柳氏の発言がとても示唆に富んでいるのでご紹介しましょう。 日本企業の現金が非常に低く評価されているのはなぜか?という質問に柳氏はこう答えます。 「日本企業が持っている100円は、世界の投資家からは50円と評価されています。大きな国富が失われているとも言えますし、PBRが1倍割れの企業がいまだに4割ちかくある、あるいは現金のほうが時価 … 続きを読む→

日本企業、攻めの財務か

2019年6月19日付日経新聞によれば、2018年度の上場企業(金融・日本郵政除く)の「投資CF」が51.6兆円と過去最高となりました。投資CFとは、企業が設備投資やM&Aに投じたキャッシュフローのことを言います。 事業活動で稼いだキャッシュフローをあらわす「営業CF」は米中の貿易摩擦の影響なのか、59.5兆円と7%減少しています。また、配当や自社株買いによる株主還元も増えています。配当は … 続きを読む→

カゴメ・資生堂など政策保有株式売却の広がり

2019/5/31付日経新聞によれば、上場企業が取引先との関係維持などを目的とした政策保有株式の圧縮に動いているといいます。この動きは、2018年6月に改訂となった「コーポレートガバナンス・コード」の影響もあると思います。コードの中で以下のように明確に政策保有株式の縮減をうたっているのです。 【原則1-4.政策保有株式】 上場会社が政策保有株式として上場株式を保有する場合には、政策保有株式の縮減に … 続きを読む→

RIZAPの経営大ピンチ

M&Aによって急成長してきたRIZAPは、2018年11月14日の決算発表で従来のグループ戦略を一部変更し、構造改革方針を策定し早期の経営再建に注力すると宣言しました。具体的には、新規M&Aの原則凍結、グループ会社の経営再建の早期完遂、成長事業への経営資源集中です。このとき、2019年3月期の営業利益(国際会計基準)を230億円から▲33億円に下方修正しました。 2019年5月15 … 続きを読む→

ソフトバンクグループの株主価値

2019年5月9日付、ソフトバンクグループ(SBG)は2019年3月期決算を発表しました。売上高は9兆6000億円(前期比+5%増加)、営業利益はなんと2兆3500億円(前期比+81%)と2兆円の大台を突破しました。 この増益には、ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)が大きく貢献しています。今期の営業利益の半分以上を稼いでいるのがSVFなのです。 (出所:ソフトバンクグループ決算説明会資料) … 続きを読む→

懲りない銀行

2019/4/20付の日経新聞によれば、未上場のスタートアップ企業と銀行が接近しているといいます。スタートアップ企業は事業リスクが高いことから、従来の資金調達はエクイティファイナンスが主流でした。 ところが、世界的な金融緩和の流れの中で運用難に苦しむ銀行がなんとか成長企業を取り込もうと躍起になっているのがうかがえます。 三菱UFJ銀行はこうした融資を増やす方向にカジを切り、5月には行内の複数部署か … 続きを読む→

企業価値算定に使う割引率

「買収を検討している企業の価値算定をざっくり自分でやる必要があります。その時の割引率は自分の会社の資本コストなのか、それとも買収対象企業の資本コストなのか。どちらがいいんでしょうか?」 最近、M&A担当になったという方からの質問です。 意外とファイナンスがわかっていても、即答できる人は少ないかも知れません。まずはご自身でよく考えてからこのあとをお読みください。 たとえば、家電メーカーがEV … 続きを読む→

ソフトバンクG 社債5000億円発行

2019/4/2付日経新聞によれば、ソフトバンクグループは4月に5000億円の普通社債を発行する方針だといいます。これは、日本企業による円建ての普通社債では過去最大です。 調達した資金は、2014年5月に発行した年限5年の個人向け社債(3000億円)の償還などにあてると言います。今回の社債発行も機関投資家向けではなく、個人向けです。期間は6年で、利率は年1.3~1.9%の間で12日に決定する予定で … 続きを読む→

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