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AI思考停止?問いの質が未来を決める

最近、自分自身で考える前にAIに問いかけてしまう自分にハッとします。ふと気づくと、答えを得るための問いを練る時間よりも、AIがいかに速く、どんな回答をしてくれるかばかり気にしている。そんなことが当たり前になってしまっているのです。

以前は、問題は何かを考え、自分の中で仮説を立て、試行錯誤しながら、答えを探していたはずなのに、いつのまにか「手軽さ」が優先され、自ら思考するプロセスをAIに依存しているのではないか。そんなことを考えるときがあります。

それでも、AIと向き合うたびに、「問いの質がアウトプットの質を決める」という当たり前のことを、思い知らされます。問いの質を高める、つまり、問いを磨くにはどうすればいいのか。

「自分が本当に知りたいことは何なのか、なぜその答えを求めるのか」それを言語化することが大切なのかもしれません。この問いを磨くこと自体が、思考のトレーニングであり、AIに依存しないことかもしれないと感じています。

そして何より、AIに接することで「人間とは何か?」という根源的な問いに向き合わざるを得なくなりました。データ処理も、パターン認識も、膨大な情報の中から最適解を導くことも、AIにはお手のものです。

では、人間だけが持つ価値とは何か。それは、経験と感情ではないでしょうか。自分自身が実際に経験して感じたこと。そこから生み出される物語を肉声で伝える。だからこそ、それに人は感動し、行動に結びつく。行動し、体感する。これこそが、AI時代にあっても失ってはいけない、人間だけが持つ価値なのだと思います。

こうして文章を書きながら、自分自身に問いかけます。これから、どんな経験を通じて、問うべき問いを立て、その問いを深めていくだろうか。AIと向き合う時間こそ、自分自身を見つめ直す時間かもしれません。

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