今月発売された本「ファイナンスと事業数値化力」を読みました。
ビジネススクールの学生からの質問に著者の大津さんが答えるという形をとっています。
この学生の名前がFAQさん(笑) ファイナンスをある程度理解し始めると出てくるであろう質問をまさに我々の代わりに質問してくれます。
中には、FCFを計算する際に営業利益に税率をかけてしまうと「実際に支払うであろう税金とズレませんか?」などという鋭い質問もあったりします。
1万人以上の社会人学生への講義経験をもとにして書かれた本というのもうなずけます。言ってみれば、ファイナンスの本質的な部分にも切り込んでいるところは、「ざっくり分かるファイナンス」よりも難易度は高いと感じました。
「ざっくり分かるファイナンス」→「ファイナンスと事業数値化力」→「道具としてのファイナンス」という順番で読むのがいいかも知れません。
「道具としてのファイナンス」で、私自身が説明しきれていない部分も丁寧に解説されていますから、「道具」を読んだ方も参考になると思います。お薦めです。