情報を捨てる、情報を拾う(増田社長)

今の世の中は、本当に情報が氾濫していると思います。一昔前ならば、専門的な事柄を調査しようと思ったときに、その情報へ行きつくためには、専門家を探すことから始めねばなりませんでした。キーワードとなる糸口を見つけるだけでもひと苦労したものです。

ところが、インターネットという世界が状況を一変させました。今ならば専門性の高い分野であっても、かなりの情報を瞬時に集めることができます。ただ問題なのは、得られる情報が玉石混淆であるので、分析を試みる人の情報に対する目利きが問われる時代になったということです。

自然科学や趣味性の高いマニア的な分野などでは、そうした情報の信憑性もある程度は高いだろうと勝手に想像しますが、こと金儲けに関しては怪しげな情報が多く、大衆をミスリードする内容が多すぎるという印象を拭いきれません。

不動産投資に関しても、あまたの投資本が出版されておりますが、多くの本は個人投資家としての体験談的な記述が多く、普遍的な投資理論に触れるような内容の書籍は極めて稀です。また、多くの成功体験本は時間軸の概念が欠如していると思われます。いかなる投資手法を駆使したといえども、時間軸の概念を考慮に入れていない主張は、その体験が偶然に安い相場の時代に仕入れた結果だったとも言える訳で、私は素直には同意できません。

私の主張する不動産投資は、「仕入が9割の成功を決める」という考え方であり、相場の流れを長期観測する視点は不動産投資に不可欠であると思うのです。不動産投資のジャンルには、新築アパート系・都心中古区分系・地方RC一棟系・ボロ物件系・築古リノベート系など様々な種類がありますが、一概にどれがいいと決めつけるものではありませんし、どれをやると成功するというものでもありません。「利は元にあり」という言葉通り、上手い仕入ができれば何をやっても成功できると言えるのです。

そのためには、仕入価格を論理的に査定できるスキルが必要なのですが、残念ながら私の知る限りでは、この問いにクリアに回答してくれる本はありませんでした。大手不動産仲介会社は、組織の情報を集約するという手法でこうした査定スキルを確立していますが、そのスキルの真の奥義は決して教えてくれません。彼らにとって、大切な飯の種だからです。

何を申し上げたいのかというと、安易に取得できる情報にあまり価値はなく、バッサリと捨てる覚悟が必要だということです。貴重な情報とは、情報ソースの素性が良く、より専門的であり、また部分的です。理解するのに難易度が高いものが多いと思います。例えば、石野さんのセミナーで紹介されるファイナンス知識を必要条件として、それを活用することで効果を発揮する情報パラメータであったり、ファンド運用者が利用する統計情報だったりします。

氾濫する情報の中からその多くを捨て、真に価値のある情報のみを厳選するという姿勢が肝要だと思います。情報の渦に巻き込まれない術を確立したいものです。


私が不動産投資の達人として尊敬する増田社長のブログです。増田社長の自己紹介はこちらをご覧下さい。

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