日経新聞(2016年2月23日)「私の課長時代」の日揮会長の佐藤雅之氏の結びの言葉が印象に残りました。
「学んだのはキャッシュ(現金)の大切さです。社内では損益計算書しか見ていない人が多く、例えば資材調達で頭金を多めに払って仕入れ価格を下げる事例が多かったのです。利益にはつながるかもしれませんが、これでは黒字倒産だと社内に説いて回りました。反発されましたが徐々に浸透しました。90年代の危機に学んだことは私の財産で、財務マンとして忘れてはいけない教訓です。」
90年代の話しとして、佐藤氏はコメントしていますが、大企業の損益計算書至上主 義はいまだ変わっていないような気がします。いつの時代でも企業が存続するためには、キャッシュが大切なわけです。