「なぜ、あの経営者はすごいのか」という本が素晴らしい。
早稲田大学ビジネススクール教授の山根先生が読ませます。
経営の数字を押さえながらプロの経営を解き明かしているわけですが、プロ経営者たちのケースから、その経営手腕を読み解くことで、経営を学ぼうというもの。
取り上げられているプロ経営者は、孫正義(ソフトバンク)、松本晃(カルビー)、永守重信(日本電産)、似鳥昭雄(ニトリ)、新浪剛史(サントリー)、岡藤正広(伊藤忠商事)、星野佳路(星野リゾート)の7人。
前回のブログで取り上げたソフトバンクの孫正義社長を、山根先生は「その経営行動は創業以来一貫したポリシーに基づいている」と言っています。つまり、経営の理念や基本設計にブレがない。そこにプロ経営者たるゆえんを見出すことが出来ると言うのです。
孫正義社長が創業時から一貫して言い続けていること。それは、「情報革命のインフラの提供者になりたい」ということ。その文脈でとらえてみれば、今回のARM社買収も孫正義社長の一貫したポリシーに基づいたものであることが理解できます。
取り上げられている経営者は、まさにスゴイ経営者で自分とは住む世界が違うように感じます。ただ、山根先生は経営教育は好きな経営者のベンチマークからと言っています。
私は、シンプルな経営を徹底的に行うという松本晃社長(カルビー)の経営スタイルが好きだと感じました。私でも、その経営スタイルを十分取り入れることができると思ったのです。あなたも、自分が好きな経営者を選んでベンチマークしてみませんか。