私たちは、顧客と消費者を同じ意味で使っていたります。
しかし、顧客と消費者を区別して使うべきかも知れません。
たとえば、ある消費財メーカーの立場で考えてみましょう。
直接の顧客は大手スーパー、しかし消費者は個人のお客さんです。
このとき、顧客である大手スーパーに製品が販売できたときに売上があがったと単純に喜んでいいのでしょうか。
もし、流通経路の中に製品や商品が過剰に蓄えられたとしたら、それだけメーカーと最終消費者の距離はひらきます。そのしっぺ返しは将来必ずくるはずです。
メーカーだとしても、最終消費者の手に渡ったときに真の売上があがったと考えるならば、メーカーの動きも変わってくるのではないでしょうか。
そう考えると顧客と消費者を区別するのではなく、最終消費者を真の顧客と考えるという方がいいかも知れません。