人によって成功の定義は異なるでしょう。ちなみに、世界で最も有名な投資家であるウォーレン・バフェットは、こう言っています。「成功の物差しは身近な人が幸せで、自分を愛してくれているかどうかである」
ここでは、成功している人を感覚的ではありますが、「人生がうまく回っている人」としたいと思います。
私の知り合いの成功している人たち(少なくとも、私にはそう思える人たち)に共通していることは、自責の人だということです。自責とは、何が起きようが、環境や人のせいにしないということです。言い換えれば、成功している人には、「すべての原因は自分にある」と考えている人が多いのです。
それは、時として他の人からは、わがまま、自己中心的だと思われることもあるかもしれません。ただ、それは強烈なまでに、当事者意識があるからだともいえるのです。
今の自分がおかれた状況に不満がある場合、今まで自分が行ってきた選択の結果が今の状況につながっていることを自覚する必要があります。何か、不都合がことが起きた時、自分が変わらずして、状況が好転することはありません。成功している人は、自分が変われば、世界は変わるとどこかで信じ切っているところがあります。
ところが面白いことに、「すべての原因は自分にある」と考えている人なのに、自分の成功の話になると、自分が努力した結果だと考えていなかったりします。たまたま、タイミングが良かった。自分は運が良かった。人との出会いに恵まれたなどと偶然を理由にすることが多いのです。一方で、失敗したり、状況が悪くなったときには、「自分があらかじめ準備できていなかったので、このような状況になったのだ」などと自分に原因があると考えるのです。
中小企業の経営者に、鬼倉と恐れられた経営コンサルタント、一倉定氏はこのような言葉を残しています。「電信柱が高いのも、郵便ポストが赤いのも社長の責任だ」一倉氏が心底嫌った経営者は、会社の業績が悪いのを景気などの外部環境のせいにしたり、優秀な社員がいないなど、社員のせいにする人です。一倉氏の言葉には、「経営者はどんなことにも強い責任感をもつべきだ」という強い想いがあるように思います。
これは何も経営者だけの話ではありません。なぜなら、私たちは、誰もが自分という会社を経営しているともいえるからです。
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