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石野さん、一体何に投資すればいいんでしょう?

最近行った某家電メーカー(上場企業)の部長研修の懇親会で一番多かった質問がこれです。部長ですから、だいたい45歳から55歳くらいでしょう。ちょうど私と同じくらいの年齢層です。興味は自社の行く末よりも、自分の資産運用とは思わず苦笑してしまいました。

2017/11/15付日経新聞によれば、日本郵政が14日発表した2017年4~9月期の連結決算は、純利益が前年同期より20.3%増えて1801億円となったそうです。その原因は、傘下のゆうちょ銀行で米国債券の取引に伴う運用益が増えたこと、郵便局で手掛けている投資信託の販売額が半期としては07年の郵政民営化以降で過去最大となり、その手数料収入の増加が収益に寄与したことのようです。

投資信託の販売額は7月に郵便局網での販売体制を強化したことが功を奏したようで、前年同期比47%増の3,577億円と言いますから、すごいものです。銀行、証券会社がないような地域にも郵便局はあります。それにそのような地域では地元の名士が郵便局をやっていたりしますから地域との密着度は銀行、証券会社の比ではないのでしょう。

先ほどの部長さんたちへのアドバイスは何か?私は例によって銀行、証券会社、それに郵便局(今回から郵便局が加わりました)が薦める投資信託は購入しないように念押ししたうえで、市場に連動するインデックスファンドに投資することをお薦めしました。

参考ブログ:「預金1000兆円突破時代の運用方法とは

伝説の投資家ウォーレン・バフェットは、自分の死後に妻、そして夫婦名義の信託口座に残す財産の資産配分率を質問されてこう答えています。「10%を短期米国債、90%を低コストのS&P500インデックスファンド(バンガードをお勧めする)に投資する。長期的に見ると、この資産配分でいけば、他のどんな投資家―年金ファンドであれ、機関投資家であれ、高い料金を払ってプロにアドバイスを受ける個人投資家であれ―よりも、大きな収益が得られると信じているよ」

出典:「世界のエリート投資家は何を見て動くのか(アンソニー・ロビンス著、三笠書房)」

「インデックスファンドはどこがいいんでしょうか?」部長たちも食い下がります。私は先のウォーレン・バフェットの発言を引用して、バンガード社をお薦めしました。バンガード・グループは1976年に個人投資家向けに世界初のインデックスファンドを発売して、投資業界に革命を起こした企業です。

バンガード社の「日本の投資家の皆さまが成功する投資家になるためのバンガードの4つの基本原則」は読みごたえあります。ここでは、明確で適切な投資目標の設定を行うこと、幅広く分散しているファンドに投資し、適切な資産配分をすること、コストの最小化を図ること、規律ある長期的な視点を持つことの大切さをうたっています。資産運用に興味がある方は今すぐにでもお読みください。

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