明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。何かをなす時、タイミングは馬鹿にはできません。時を制する者を「時代の寵児」といいます。また、列子はこう言っています。「時を得るものは栄え、時を失う者は滅ぶ」そして、吉田松陰はこう語っています。「得ることがむずかしく、逆に失いやすいは時である」
日本には、古来から暦で年・月・日・時間の力「バイオリズム」を活用して物事を進める習慣がありました。「時」にはそれぞれ、我々の学ぶべきテーマが設定されています。1日24時間(子の刻から亥の刻)で学べなければ、12日間があり、12か月があり、最大12年が用意されています。干支は動物とは全く関係ありません。昨年の干支である丑(うし)は紐(からむ)を表します。私たちのテーマは「結びつける力・愛で結合されたものがつながっている状態(縁)」です。
昨年は1月から1都3県に緊急事態宣言が発令されました。3月には一旦解除となりましたが、4月に3度目の緊急事態宣言です。6月にやっと9都道府県、解除となりました。7月には東京が4度目の緊急事態入りです。このような状況下で東京五輪開幕となりました。8月には緊急事態のエリアが拡大し、宮城など8道県追加となりました。そして、東京五輪が閉幕し、東京パラリンピックが開幕しました。9月には緊急事態が全面解除となり、日本国内の感染の広がりはピタリと収まりました。
ところが、11月にはオミクロン株が国内初確認となりました。12月からは外国人の入国を原則認めないとした水際対策が徹底されています。世界各国が国内のことで手一杯になる中で、ほんの束の間、東京五輪、パラリンピックで世界がつながったようにも思えます。
それでは、今年の「寅(とら)」が表す私たちのテーマは何でしょうか。寅(とら)は螾(のびる)を表します。キーワードは「万物の発生発芽の意。秘蔵された潜在的な意志がいっきに発動する力」です。この2年間、私たちの活動が制限される中にあっても、次の成長のために力を蓄えてきた人には大きな飛躍の年になるのではないでしょうか。今年が皆さんにとっても、ご家族にとっても、そして大切な友人にとっても素晴らしい1年になることをお祈りしております。