新年の一冊目として紹介するのは、経済評論家の渡邉哲也氏の『世界と日本経済大予測2024-25』です。友人の薦めで、この本を手に取りました。世界と日本経済の未来に関して、ビジネスパーソンとして知っておくべきトピックが網羅されています。
日本経済が長いデフレの時代から脱却し、大きな変化の時を迎えています。2020年のコロナ禍や2022年のウクライナ戦争、安倍晋三銃撃事件など、予測不可能な出来事が経済に影響を与えたにもかかわらず、日本経済は回復の兆しを見せています。特に2023年7月には、製造業の回復を受けて日経平均株価がバブル崩壊後の最高値を更新しました。著者は、2024年には株価が4万円台に突入する可能性があると述べ、これを「日本の大逆襲」と位置づけています。
この本は、日本経済と世界経済に影響を与える多様なリスクとチャンスに焦点を当てています。この中には、スタグフレーション、米中デカップリング、2024年の米大統領選、BRICS通貨、台湾総統選、北朝鮮の動向など、現代経済の様々な側面が含まれています。各章は、これらの複雑な問題を取り上げ、読者に分かりやすく解説しています。また、各章の終わりには、世界経済の仕組みをより深く理解するための映画作品が紹介されており、著者の遊び心が垣間見えたりします。
この本は、現在の経済状況を深く理解し、将来の変化に備えたいビジネスパーソンにとって、読むべき一冊です。私たちが経済の大きな潮流を理解し、将来のリスクを予測し、機会を捉えるのに役立つと思います。200ページ足らずの薄い本ではありますが、その内容はとても濃いです。お薦めします。
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