月別アーカイブ: 2018年9月

国際会計基準「のれん」処理見直しの影響

日経新聞によれば、国際会計基準(以下IFRS)を策定する国際会計基準審議会(IASB)が、企業買収を巡る会計処理の見直しに着手したようです。議論の焦点となっているのは、企業買収で発生する「のれん」の処理方法です。 「のれん」とは買収対象先のブランド力など見えない資産の価値と考えられています。通常、買収対象先の純資産を超える買収金額を支払うことが多く、この純資産と買収金額の差額を買い手の企業は「のれ … 続きを読む→

株式価値向上に向けた取り組みについて

今回は、生命保険協会が発表している調査資料である「株式価値向上に向けた取り組みについて」を取り上げたいと思います。この調査は毎年行われており、今回は上場企業581社、機関投資家213社のアンケート結果をまとめています。 この資料は企業と投資家の認識のギャップがとても表れており、これからの企業経営、コーポレート・ガバナンスを考える上でとても参考になります。ここでは、私が重要だと思うアンケート調査結果 … 続きを読む→

アマゾンのCCCマイナスの秘密

今週末は成毛眞氏の「amazon」を読了しました。ベールに包まれているアマゾンのビジネスの全貌が克明に記述されており、あらためてアマゾンのすごさを痛感しました。 アマゾンが上場したのは1997年ですから、今年で21年目を迎えるわけですがこの期間で株価は1200倍以上になっています。さらに成長すべく、アマゾンは2兆5000億円(2017年度)を研究開発に投入しています。これは世界トップの数字です。日 … 続きを読む→

コストコの少品種大量販売

日経新聞によれば、コストコの売り場面積あたりの商品数は日本のコンビニの100分の1だといいます。ローソンの1平方メートルあたりの商品数が約30種類に対して、コストコは0.3種類にすぎません。倉庫のような店舗に大量に商品が陳列されているのをご存じの方もいらっしゃるでしょう。 売れ筋商品を大量に仕入れ、価格を抑えて短期間で売り切るという戦略なのです。資産をいかに効率的に売上高に結びつけることが出来てい … 続きを読む→

通信キャリア3社の今昔

8月6日にソフトバンクグループ(SBG)が2018年4~6月期の連結決算(国際会計基準)を発表しました。営業利益は前年同期比49%増加の7150億円となり、この期間として過去最高を更新しました。 増益分のほとんどが「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」です。ファンドの営業利益は2399億円と国内通信事業がメインのソフトバンク事業のセグメント利益2218億円をうわまわっています。 ソフトバンクは年内に … 続きを読む→

メルカリの赤字決算

フリマアプリのメルカリは、ユニコーン企業(未公開段階で時価総額が1000億円超)として6月19日に東京証券取引所マザーズに上場。初値で6,760億円をつけるなど高評価を受けた日本を代表するメガベンチャーです。 そのメルカリが上場後初めてとなる2018年6月期の連結決算を発表しました。売上高は357億円と前期比+62.0%の増収ながら、営業利益は、マイナス44億円の赤字決算です。前期の営業利益がマイ … 続きを読む→

研究開発費、企業の4割「最高」

日本経済新聞社がまとめた2018年度の「研究開発活動に関する調査」で、主要企業の4割が過去最高の研究開発費を投じることが分かりました。 トップは相変わらずのトヨタ自動車です。トヨタ自動車は、過去最高となる1兆800億円を投じて、自動運転やコネクテッドカー、電動化などを進めています。 トップ3の顔ぶれ(2位ホンダ:7900億円、3位日産自動車:5400憶円)をみると、日本の研究開発投資は、自動車メー … 続きを読む→

「ファイナンス思考(朝倉祐介著)」 

元ミクシィの代表取締役社長兼CEOの朝倉氏の「ファイナンス思考」を読みました。 この本を通して、朝倉氏は「PL脳」に侵された日本企業の経営者、ビジネスパーソンに警鐘を鳴らしています。朝倉氏のいう「PL脳」とは売上や利益といったPL上の指標を、目先で最大化することを目的視する思考態度です。 朝倉氏は「PL脳」から「ファイナンス思考」へと向かうべきと説いています。「PL脳」が売上高や利益で評価するのに … 続きを読む→

カゴメの政策保有株式

前回のブログでは、政策保有株の「便益」と「資本コスト」をどう考えるかについて私見を述べました。 今回は実際の企業はどのような方針を掲げているのか、カゴメの例をご紹介したいと思います。カゴメは、2018年6月に「コーポレート・ガバナンス報告書」を公表しています。この中で政策保有株の経済合理性の検証方法を明示しています。 直近事業年度末における各政策保有株式の金額を基準として、これに対する、発行会社が … 続きを読む→

政策保有株の「便益」と「資本コスト」

前回のブログ「持ち合い解消進まず」で取り上げたことは、次のようなことでした。 ・上場企業による政策保有株の削減スピードが鈍っている ※政策保有株は持ち合い株式ともいう ・政策保有株は、企業にとっては、取引先との関係強化や安定株主づくりにつながる ・一方、株主にとっては、「もの言わぬ株主」が増えることによって経営の規律が緩んだり、資産効率が低下することになるので望ましくない ・金融庁が発表した「投資 … 続きを読む→

石野 雄一の本

アマゾンの「オールタイムベスト ビジネス書100」にランクイン!

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女子高生社長、ファイナンスを学ぶ がけっぷち経営奮闘記 倒産寸前! がけっぷちの出版社を救ったのは、女子高生の勇気と「ファイナンス」だった!
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