月別アーカイブ: 2021年7月

誰が株式市場を壊すのか

2021年7月18日付日経新聞によれば、世界でパッシブ運用の比率が高まっているそうです。パッシブとは受動的という意味で、パッシブ運用とは株価指数に連動する投資等で市場の平均的なリターンを目標とするものです。これに対して、アクティブ運用は、ファンドマネージャーが投資対象となる企業を分析して割安・割高等を判断し、市場の平均リターンを超える成績を目指す運用のことを言います。 リーマン危機後の相場では、多 … 続きを読む→

セブン&アイ「スピードウェイ」買収完了

セブン&アイ・ホールディングス(以下セブン&アイ)は、米国のガソリンスタンド併設型コンビニチェーン「スピードウェイ」の2兆3000億円の買収を完了させました。「スピードウェイ」は3854店舗を有し、店舗数では全米3位のコンビニエンスストアチェーンです。米国セブンイレブンが9519店舗で第1位ですから、今回の買収後にはシェア8.5%の圧倒的な業界トップとなります。 買収額と純資産との … 続きを読む→

凸版印刷はお買い得⁈再び

2021年7月9日付日経新聞によれば、凸版印刷の資産効率の改善が遅れているといいます。ROEは過去10年平均で3%台で、日本企業の目標とされる8%に及びません。凸版が公表するROA(経常利益ベース)も直近5年間は2~3%台が続きます。 凸版の資産効率の改善の足枷となっているのが「持ち合い株」と呼ばれる政策保有株と現預金の存在です。投資家が嫌がる資産が3つあります。①現預金、②有価証券、③不動産です … 続きを読む→

ソニーグループの復活

ソニーは2021年4月、「ソニーグループ」として歩き出しました。これは63年ぶりの社名変更です。足元の業績はまさに絶好調です。コロナ禍の影響など、どこ吹く風です。2021年3月期の売上高は8兆9994億円(前期比9%増加)、営業利益は9719億円(同15%増加)と、ともに過去最高を更新しました。 当期純利益は株式の評価益などの影響もあり、前期比2倍の1兆1718億円となり、初めて1兆円の大台を突破 … 続きを読む→

CCC改善首位はディスコ

新型コロナウイルスの影響下でも資金効率を高めた製造業はどこか。日経新聞が日経500種平均株価を構成する3月期決算の製造業197社(会計基準変更など除く)を対象に、21年3月期のCCC(Cash Conversion Cycle:キャッシュ・コンバージョン・サイクル)を1年前と比較しています。CCCは、次のように定義されます。 CCC=売上債権回転期間+棚卸資産(在庫)回転期間-支払債務回転期間 こ … 続きを読む→

個人資産2000兆円の使い方

日経新聞によれば、家計の金融資産が2021年3月末で2000兆円の大台に乗りました。このうち、現預金の比率は54%ですから、1000兆円以上が現預金として眠っているといえます。株式や投資信託などの「投資」の比率は1989年12月末には33%に達していました。この時期は、日経平均株価がまさに至上最高値38,915円をつけたタイミングです。政府の「貯蓄から投資へ」の掛け声むなしく、その後は「投資」の比 … 続きを読む→

【お知らせ】日経ビジネスLIVE参加者募集

若いうちから身に付けておきたいビジネスパーソンとしての必須スキル。その1つがファイナンス(財務)の知識だ。事業を通じてしっかりとキャッシュ(現金)を確保し、次の成長へとつなげる。そのために会社の現在地と進むべき道筋を「数字」で把握し、考え、コミュニケーションを図る。そのファイナンスの伝道師ともいえる『実況!ビジネス力養成講義 ファイナンス』(日本経済新聞出版)の著者、オントラック代表の石野雄一氏に … 続きを読む→

東芝と経産省のなれ合い

2021年6月10日付、東芝は2020年7月31日開催の株主総会が公正に運営されたか否かに関連して、調査報告書(「会社法第316条2項に定める株式会社の業務及び財産の状況を調査する者による調査報告書受領のお知らせ」)を受領したことを発表しました。東芝の株主であるエフィッシモが問題としたことは次の二点です。 ・議決権集計問題本提示株主総会の前日までに議決権行使集計業務を委託している三井住友信託銀行株 … 続きを読む→

税金をめぐる攻防

2021年6月5日に閉幕したG7の財務相会合で「法人税の最低税率を少なくとも15%とする」とした共同声明を採択しました。この背景には30年間に及ぶ各国の法人税引き下げ競争が税収減を招いたこと、またコロナ禍での歳出拡大によって財政が悪化したことがあります。 この声明は米国の大手IT企業を意識したものです。日経新聞によれば、グーグルの親会社、アルファベットとアップル、フェイスブック、アマゾンのGAFA … 続きを読む→

アステラス製薬の新たな挑戦

2021年5月26日、アステラス製薬は、2022年3月期から2026年3月期までの「経営計画2021」を発表しました。計画の中で、2026年3月期には株式時価総額7兆円以上を目指すという野心的な目標を掲げました。アステラスの時価総額は現在、約3.3兆円です。なんと2倍を超える目標ですから驚きです。株価は短期的には業績以外の影響を受けます。企業が時価総額の目標値を中期経営計画に盛り込むのは非常に珍し … 続きを読む→

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