2017年12月8日付けのウォールストリートジャーナル(WSJ)によれば、ドラッカー研究所が市場シェア、特許申請件数、キャリア情報サイトでの従業員の評価など37の基準をもとにスコアを算出。2016年秋時点でS&P 500種株価指数の構成銘柄、フォーチュン500社、時価総額100億ドル以上のいずれかに該当した米企業608社のうち上位250社をリストアップしました。
出典:ウォールストリートジャーナル(WSJ)ランキングのうち10位のみ
この「経営トップ250」は、企業の成長性、収益性などの財務面だけではなく、ドラッカーのコア原則を反映する5つの分野(顧客満足、従業員の関与と人材開発、イノベーション、社会的責任、財務体質)を全て対象としている点が従来のランキングと違うと言えます。
全米で最も効率的に経営されているのはアマゾン。2位がアップル、3位がグーグルの親会社アルファベットとなっています。そのほか、IBM、マイクロソフト、シスコシステムズ、エヌビディアと上位10社のうち7社がテクノロジー系の企業となっています。
アップルやアルファベットが5つの領域で満遍なく高評価であるのに対して、アマゾンの「社会的責任」は星2つとなっています。WSJによれば、これは、ここ数年倉庫作業員の職場環境について批判的な報道が相次いだこと、環境問題への対応で透明性を欠いていると活動家から厳しい評価を受けていることに原因があるようです。
意外にも世界の時価総額ランキング5位(2017年12月末時点)のフェイスブックは44位にランキングされています。顧客満足が星3つ、社会的責任がアマゾンと同じく星2つになっています。
いずれにしても、アマゾンは目が離せない企業であることは確かですね。