今回、ご紹介したい「私たちは売りたくない!」は、製薬会社の現役社員たちが新型コロナワクチンに関する問題を告発するために執筆したノンフィクション書籍です。著者たちは「チームK」と名乗り、同僚の影山晃大氏がコロナワクチン接種後に亡くなったことをきっかけに、執筆を決意しています。実際のところ、影山晃大氏の死がワクチン接種と因果関係があると国は認定しています。この本のタイトルである「私たちは売りたくない!」には、利益優先の業界とその背後に潜む倫理の問題が象徴されています。
本書の特徴は、製薬業界内部からの告発という点にあります。著者たちは、mRNAワクチンと日本で承認された「レプリコンワクチン」の危険性についても調査し、業界の常識が崩壊しつつあると警告を発しています。特に、mRNA技術が新型コロナウイルスワクチンで急速に導入され、その後インフルエンザワクチンにも応用され始めていることを問題視しています。
私が驚いたことは、世界で問題が指摘されているmRNAが、子供から高齢者まで毎年、何千万人もの人が接種するインフルエンザワクチンにも導入されようとしていることです。従来のインフルエンザワクチンは鶏卵を使用して製造され、安全性も確認されていたこと。いつの間にか、このmRNA技術が従来のインフルエンザワクチンにも適用され始めていることは全く知りませんでした。第一三共やモデルナといった企業が、mRNAを用いたインフルエンザワクチンの開発を進めており、従来の技術からの置き換えが進行中です。私たちは知らないうちに大切な家族や小さな子供たちを危険な目を合わせている可能性があるのです。
本書では、厚生労働省や公的機関のデータをもとに、mRNA技術のリスクやその影響についても検証を進めています。特に、ワクチンの安全性や生産効率の向上がうたわれている一方で、迅速な導入がもたらす健康リスクについても私たちはちゃんと考える必要があると思いました。例えば、モデルナはmRNA技術に基づくインフルエンザワクチンが従来のワクチンよりも強い免疫反応を示したとしていますが、その長期的な影響や副作用についてのデータは依然として不足していることがわかります。
私がここで言いたいのは、この本の内容を100%信じてくださいということではありません。ただ、このような内容を単なる陰謀論として片付けてしまうのは、私たち自身にとっても危険なことだと感じています。新しい技術や医療については、さまざまな立場や意見がありますが、最終的に判断するのは他でもない私たち一人ひとりです。
本書「私たちは売りたくない!」は、製薬業界の内部事情やmRNA技術の普及の実態に関する情報を提供してくれますが、最も大切なのは、さまざまな情報を自分自身でしっかりと確認し、家族や周囲の人々と話し合いながら、納得のいく決断をすることだと思います。