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時の真意

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。

日本という国が素晴らしいと思うのは、老若男女、信心深い人もそうでない人にも、「初詣」と称して神社仏閣にお参りにいく習慣が残っているということです。また、十二支も、日本人に根付いています。

ただ、十二支の「子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥」が、単に動物を表していると思っている人は多いのではないでしょうか。かくいう私だってそうでした。その背景にある本当の意味などはわかっていませんでした。

「時」を味方にすることは大切なことです。何かをなす時、タイミングは馬鹿にはできません。時を制する者を「時代の寵児」といいます。日本には、古来から暦で年・月・日・時間の力「バイオリズム」を活用して物事を進める習慣がありました。

そのひとつに「帝王切開」という言葉があります。これは、古来より、皇室において、この世に生まれ出るタイミングを調整していたということに他なりません。列子曰く、「時を得るものは栄え、時を失う者は滅ぶ」ということなのです。

時にはそれぞれ、我々の学ぶべきテーマが設定されています。一日24時間(子の刻から亥の刻)で学べなければ、12日間があり、12か月があり、最大12年が用意されています。

昨年の私たちのテーマは、「申は呻くを表す:伸(のびる)に通じ、人格の円熟に突き進む、絶え間ない進取の精神力」でした。

それでは、今年の「酉」の表すテーマは何でしょうか。

「酉は緧(ちぢむ)(なる)を表す:純粋な心を醇化し人間性を醸し出す。優れた人格の完成」

このことを念頭に置きながら、心豊かな一年にしたいと思います。

末筆ながら、本年が皆さまにとって素晴らしい一年になることをお祈りしております。

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