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餅は、餅屋(増田社長)

なんでも一人でやろうとする人がいます。私も多分にこの傾向は強いですが、自分の仕事は不動産投資家としての計数管理と意思決定であるべきと心得、割り切るようにしています。

私は職人でもなければ、リーシング(賃貸客付け)の専門家でもありません。私は運営経費の金を圧縮するという理由のみで、自前でクロスを貼ったり、清掃業務をしようとは思いません。プロである彼らの技量には到底かなわないことを知っているからです。

私の多少怠けたいという心も告白しますが、それは私にとって小さな部分になります。入居者様の気持ちに立場を替えても、オーナーがいつも掃除に来ていることが果たして望ましいでしょうか。昔の大家と店子的気質は貴いと思われますが、今の世の中、妙な干渉はされたくないというのが本音ではないでしょうか。

管理についても、私個人の性格を制御するためには冷静な第三者が必要であると認識し、基本的には自主管理はしません。私は、それぞれの持ち場のプロに任せるというスタンスを基本としています。

もうひとつ私の中で大事なことは、お金の流れを循環させる仕組みを構築するということです。自分の不細工な労働力を投入してしまうと、パートナーである利害関係者とのお金の流れを絶ってしまいます。私は、このことをひどく嫌います。

こうした理由からプロに任せるという経営方針を採用しています。こうすることで、2次的な効果も期待できます。プロの情報ルートにアクセスしやすくなるということです。不動産投資は孤独な稼業です。そして、自分が運用できる物件数もたかが知れています。

一方、職人をはじめとする持ち場のプロは、こなす案件数が桁違いです。そもそも、彼らの土俵で戦うのは場違いであると思うのです。

先日、とても嬉しい出来事がありました。投資家でない全くの素人の友人からの相談でした。その友人が相続するようになったペンシルビルの大規模修繕案件です。

周りの全ての隣地が密集しすぎて、足場を立てることが出来なかったのです。屋上からゴンドラで対応することも検討しましたが、鉄骨造のため躯体にアンカーを打つことが出来ません。

ゴンドラ作業の難易度は高く、修繕費も高額が予想され、極めつきは全ての壁面をもれなく修繕できないという事実でした。頭を抱えました。5社の足場屋すべてに断られ八方ふさがりでした。

そんな時に、懇意にしている防水職人に相談したところ、四方八方に人脈を訪ねてくれて、最終的にロープ作業による凄腕の職人軍団にたどり着きました。結局、この方法で素晴らしい成果をあげることができました。そう、餅は餅屋なのです。

「防水職人のHさん、ご紹介ありがとうございました。また仕事のときは、必ずご連絡いたします。」


私が不動産投資の達人として尊敬する増田社長のブログです。増田社長の自己紹介はこちらをご覧下さい

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