社長ブログ社長ブログ

SLGからPLGの時代へ

PLGとは、Product-Led Growthの略語で「製品・サービス主導の成長」という意味です。今も主流のSales-Led Growth(SLG、営業主導の成長)に続く手法として、海外で10年ごろから広がり始めています。広告や営業担当による働きかけで顧客基盤の拡大を目指すSLGに対して、PLGは口コミや無料版で製品・サービスの好さを伝え、効率的に顧客の獲得を目指します。製品の購入やソフトウェアのインストールが必要がないSaaS(Software as a Service)型のビジネスと相性がよいとされています。

このPLGで飛躍的な成長を遂げたのがZOOMです。40分以内のオンライン会議など無料で使える便利さが耳目を集めました。リモート需要をいっきに捉え、2022年1月期の売上高は40億ドルを見込みます。2年間でなんと売上が6倍以上に増えています。まさに無料版を入り口にして、顧客基盤をいっきに拡大したわけです。

PLGで難しいとされるのが無料版をどう作り込むかということです。機能を充実し過ぎると、無料版で事足りると考え、有料版に移行しなくなります。一方で機能を絞り過ぎるとその魅力が伝わりません。さらに重要なことは、どれだけ使い方がわかりやすいかでしょう。競争が激化する中、サービスがどれだけ顧客視点に立ったものになっているか、よりサービスの本質が問われる時代になってきていると言えます。

動画配信開始