「ワンワールド、ワンルール」を旗印に一時期、大変な盛り上がりを見せたかのように思う国際会計基準。最近は依然ほど、耳にすることが少なくなったように感じます。
ということで、最近の導入状況が気になったので、調べてみることにした。ちなみに日本では、2010年3月31日以降終了する連結会計年度より、国際会計基準の任意適用を開始しています。
上場会社の数は、2016年2月現在で、3,503社あります。
(出典:日本取引所グループ)
金融庁によれば、日本の上場会社のうち、国際会計基準を導入しているのは、2015年11月現在で92社(適用予定会社を含む)。上場会社のうち、わずか、2.6%しか適用していないことがわかります。
ところが、この92社の時価総額の、上場会社の時価総額に占める割合は、19.5%(2015年10月末時点)だそうです。時価総額が大きい企業が、国際会計基準を適用していることがわかります。
ちなみに、任意適用している会社は以下の通りです。
それでは、世界に目を転じたときに導入状況はどうなのでしょうか。
面積で言えば、国際会計基準を強制適用している地域が広いように見えます。
ただ、米国はあいかわらず、米国会計基準ですし、「ワンイヤー、ワンルール」は、まだまだ先のことにように思います。