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Hondaイズム

最近、皆さんもビジネスジェット機「ホンダジェット」のCMをご覧になったことがあるかと思います。「ホンダジェット」の最大の特長はエンジンを主翼の上に置く独特の設計にあります。胴体にエンジンを取り付ける競合機と比べ室内空間を広く取れ、騒音も小さいといいます。

その「ホンダジェット」の2017年の納入機数が機種別で初の年間首位となりました。機体サイズや市場は異なるものの、1月末に5度の納期延長の末に初のキャンセルが発生した三菱重工業の小型旅客機「MRJ」と比べ躍進ぶりが際立ちます。

ただ、その「ホンダジェット」も決して順風満帆な道のりだったわけではありません。ホンダがジェット機の研究を始めたのは1986年。事業化の期限を決めずに知見を蓄積することに注力。実際に事業化を決定し工場設立したのは20年後の2006年です。初号機を引き渡す2015年までの約30年間、売上はゼロだったというのです。

商用化するまで10年というのは航空機産業では普通のようです。ホンダの場合は事業化決定から商用化まで10年弱ですが、そこにいたるまで我慢の20年があったわけです。この成功の背景には創業時代から脈々と引き継がれているHondaイズムがあるような気がします。

Hondaイズムの6番目にこうあります。


Hondaは利益優先の会社ではない

Hondaは社員一人ひとりのやりたいこと、個人の想いが先にある会社です。もちろん、利益は大事です。でも、そのために仕事をしている訳ではない。一人ひとりの夢や志を具体化する場がHondaという場であって、「科学技術で社会に貢献すること」を
最大の使命だと考えている会社です。


利益追求や企業価値向上はあくまでも事業継続の手段であって目的ではない。そんなことを思い出させてくれるホンダです。

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