一昨日のブログにインプットとアウトプットの整合性をとるという記事を書きました。
ここでは、ROEという指標のインプット(分母)とアウトプット(分子)の整合性をみてみましょう。ROEの分母は自己資本、分子は当期純利益です。
実は、この指標の分子と分母の整合性はとれていません。なぜなら、当期純利益は株主だけに帰属する利益ではあるものの、自己資本だけから生まれた利益ではないからです。
自己資本(≒株主資本)と有利子負債の両方のインプットから生み出された利益から債権者に分配する利益(=支払利息)を引いた利益であると考えるべきなのです。
それでは、ROA(総資産利益率)という指標はどうでしょうか?次回に続きます。