2023年8月3日付、任天堂は2023年4~6月期の業績を発表し、前年同期比で82%増の驚異的な1854億円の営業利益を記録しました。これは4~6月期としての過去最高を更新する数字です。
その背景には、Nintendo Switchファミリー全体の販売台数13.9%増の391万台、ソフトウェアの販売本数26.1%増の5,221万本という好調が寄与しています。特筆すべきは、新作『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』が1,851万本を販売し、大きな話題となっていることです。
さらに、4月5日に公開された『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』も大ヒット。7月30日時点での全世界の観客数が1億6,810万人、興行収入は7月26日時点で13億4,900万ドルに達しており、ゲーム原作の映画としては歴代1位、アニメーション映画としては歴代2位の記録を樹立しました。映画のヒットにより、マリオ関連ゲームの売上も伸びています。
今でこそ、好調な任天堂ですが、2017年3月にNintendo Switchが登場する以前の任天堂の業績は厳しいものでした。2011年3月期の1兆143億円の売上は、翌年には6477億円まで落ち込み、その後も3期連続の営業赤字が続いていました。この困難な時期を乗り越え、今日の好業績を築き上げるまでに至ったのです。
ところが、そのSwitchの販売台数は、2021年3月期の2883万台をピークに下降傾向にあり、2024年3月期の見込みは前年比16.5%減の1500万台です。 市場関係者の関心事は早くも後継機に移っています。これについて、古川社長は「後継機の発売時期については現時点でコメントできない」との声明を出しています。
任天堂の歩みは、前社長の岩田氏が述べた「ゲーム業界には天国か地獄しかない」という言葉を体現しているかのようです。それでも、これまでの困難を乗り越えてきた任天堂の進化と挑戦は、任天堂のファンとしてはこれからも目が離せません。
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