先日のブログの内容『経営は「率」より「額」が大事』に関して、ひろき(Twitter ID:@funaguman)さんから、Twitterを通して、次のようなフィードバックがありました。
以下は、ひろきさんと私のやり取りです。ちなみにブログ掲載は、ひろきさんの了解をいただいています。
ひろきさん:
「このぐらい極端な例だと誰もが納得ですが、「率」と「額」双方のバランスが重要ですよね。」
私:
「おっしゃる通りですね。バランスは全てにおいて大切だと思います。それでは、具体的にどんなときに率が重要になってくると思いますか? 特に経営者にとって。」
ひろきさん:
「上場公開している企業であれば、投資家目線の指標の率は重要になってくると思いますし、ライバル会社と自社の経営を比較する際も率は重要ではないでしょうか?」
この返信を受けて、私は素晴らしいと思いました。まさにその通りだからです。
上場企業に限らず、企業には、さまざまな利害関係者がいます。
経営者は、中でも資金提供者である株主と債権者(社債権者や金融機関)に対する説明責任が求められます。
外部に対して業績を報告、説明する場合には「率」が大事になってくるでしょう。なぜなら、投資家(株主と債権者)は企業を「率」でモニタリングしていることが多いからです。
また、これ以外にも、ひろきさんがおっしゃっているように、競合他社との比較を行う際にも「率」は重要です。なぜなら、そもそも規模が違う競合他社と絶対額を比較しても意味がないからです。
このひろきさんの解答もさることながら、私が素晴らしいと思ったことは、ひろきさんがなんの根拠もなく、「バランスが重要ですよね。」と言っていたのではないとわかったからです。
実は、ひろきさんに上から目線の質問をしたのも、失礼ながら、ひろきさんの発言に根拠などないと思っていたのです。
バランスが重要だと私たちが言うとき、天秤の両側にあるものを具体的にイメージできているか。思考停止に陥っているのではないか。
そんなことも、今回のやり取りでは考えさせられたのでした。