社長ブログ社長ブログ

Bloomberg社のβの無償提供が終了

最近気づいたことですが、Bloomberg社が提供していたβが有償提供となってしまいました。

bloomberg社のサイトのトップページからマーケット情報に入り、株式の銘柄コードの入力すれば、過去の株価チャート、時価総額等のデータを見ることはできます。ただ、それらの情報から、βがなくなってしまったわけです。ちなみに、かつて同社が提供していたβの定義は以下の通りです(かつての同社HPから引用)。


日本株式については、TOPIXに対する修正ベータ値を表示。外国株式は、各国のベンチマークの株式指数に対する修正ベータ値を表示。過去2年の週次データをもとに算出。 修正ベータ = (0.67) * 未修正ベータ + (0.33) * 1.0 にて算出。個別銘柄のベータは時間が経過するにつれ市場の平均ベータに近づくとの想定に基づき修正される。


βの修正式まで公開してくれていますので、過去の2年の株価とTOPIXの週次データから自分でβを算定することはできます。ただ、瞬時に調べることができた同社のサイトは本当に便利でした。

どうしても、無料で調べたいという場合は、MSNマネーが無償提供してくれています。ただ、私たちが調べる限り、提供してくれているβの定義は分かりませんでした。


MSNマネー(株価検索)

日経新聞でも、様々な業種別のβ値高位ランキング50位と低位ランキング50位を無償で提供してくれています。調べたい企業がランキングに入っているかをまずは調べてみるのもいいかも知れません。


日経新聞

なぜ、bloomberg社がβの無償提供をやめたのか。問い合わせしてみると、こんな回答でした。

「今回サイトが英語版Bloomberg.comと同じ仕様になり、コンプライアンスルールもグローバルのものが適用されるようになり、今までご覧いただいていましたデータの一部が無料のWebサイトではご覧いただけなくなりました。」

何れにしても、ちょっと残念です。

【2016年9月5日追記】

Bloomberg社がダメなら、Reuters(ロイター)だとセミナー受講した方に教えていただきました。詳細は、ブログ「βをReuters(ロイター)で調べる」をご覧下さい。


Reuters(ロイター)

http://jp.reuters.com/


 

動画配信開始