アステラス製薬の新たな挑戦

2021年5月26日、アステラス製薬は、2022年3月期から2026年3月期までの「経営計画2021」を発表しました。計画の中で、2026年3月期には株式時価総額7兆円以上を目指すという野心的な目標を掲げました。アステラスの時価総額は現在、約3.3兆円です。なんと2倍を超える目標ですから驚きです。株価は短期的には業績以外の影響を受けます。企業が時価総額の目標値を中期経営計画に盛り込むのは非常に珍し … 続きを読む→

おかしな金庫株の使い道

企業が自社株買いで買い戻した株式はそのまま保有するか、消却されることになります。企業がそのまま保有した場合、その株式は金庫株と呼ばれます。金庫株には議決権と配当はありません。また、金庫株は資産に計上するのではなく、株主資本の控除項目として計上されます。つまり、金庫株は、株式時価総額や1株当たり利益(価値)の計算の際には株式数に含めないのです。 よくある勘違いは金庫株を消却すると株主還元につながると … 続きを読む→

三井住友トラストHDの本気度

皆さんには、PL頭からBS頭になっていただきたい。これまで何度も申し上げてきました。PL頭のPL社長は「売上あげろ、コスト削減して利益出せ」これしか言いません。BS頭のBS社長は、インプットとアウトプットの両方を考えられる経営者です。つまり、BS頭とは限られた経営資源(ヒト、モノ、カネ、情報など)というインプットを営業利益というアウトプットにどのように結びつけるかを考えることと言えます。 BS頭で … 続きを読む→

貝殻(シェル)販売に歯止め

ついに米国でのSPAC上場に急ブレーキがかかりました。SPACとは、Special Purpose Acquisition Companiesの頭文字をとったものです。未上場企業を買収するのを目的として、上場するシェルカンパニー(ペーパーカンパニー)と言えます。SPACは買収企業が決まらないうちに上場することによって株式市場から資金調達するため、ブランク・チェック(金額欄が空白の小切手)カンパニー … 続きを読む→

パナソニックの決断

2021年4月23日付、パナソニックは、サプライチェーン・ソフトウェアの専門企業、Blue Yonder(ブルーヨンダー)を買収すると発表しました。パナソニックは2019年11月にはすでにBlue Yonderとの合弁会社を国内に設立し、20年春には860億円を投じて出資比率を20%としていました。今回は80%分の株式を追加取得し完全子会社化するものです。 日経新聞によれば、パナソニック自身が20 … 続きを読む→

ベンチャー企業を評価する

コーポレートベンチャーキャピタル(CVC: Corporate Venture Capital)という言葉を聞いたことがある方もいるでしょう。これは、事業会社が自社内にベンチャー企業に投資するために設立したファンドのことを指します。CVC隆盛と言われる時代のせいか、最近、事業会社の方からベンチャー企業の評価手法に関する質問を受けることが多くなってきました。 ベンチャー企業の価値評価は特殊と言えます … 続きを読む→

ファイナンス理論の邪悪な美しさ

ピケティ、ケインズを訳した評論家、翻訳家の山形浩生氏が経済を俯瞰し、何が重要なのかを知るために今読むべき本を12冊あげています。経済は大きな仕組みです。どんな理論や思想もその一部分しか捉えることはできません。山形氏はまず経済全体の仕組みの中で、何が重要なのか、それをめぐる「思想」がいかにあやふやなのかを理解することが大事だと言っています。今回、その「今知るべき 経済思想」12冊をご紹介したいと思い … 続きを読む→

ニトリの島忠再生なるか

家具販売大手のニトリホールディングス(以下ニトリ)は、2020年12月末にTOBを完了し、島忠を傘下に収めました。ニトリの2021年2月期の売上高は、7169億円(前期比+11.6%)、営業利益は1376億円(前期比+28.1%)です。営業利益率は前期から2.2%プラスの19.2%ですから驚きの収益力です。これでニトリは34期連続で増収増益を達成したことになります。ちなみにこの数字には、島忠は含ま … 続きを読む→

日経の本ラジオに出演しました!

このブログをいつも読んでくださっている方々にしてみれば、ファイナンスのイロハのイ、当たり前のことを話しています。喋りがまったりすぎでしょ!ってツッコミ入りそうですが良かったら聞いてください。

富士フィルムは強くなったのか

2021年3月31日、富士フイルムホールディングス(以下富士フィルム)は古森会長兼CEOが6月に退任すると発表しました。古森氏と言えば、デジタルカメラの普及で写真フィルム市場がほぼ消滅するなか、医療関連や事務機器を伸ばし会社を再生させた功績がある名経営者です。多くの電機・精密企業が市場の変化への対応が遅れるなか、強烈なリーダーシップで事業ポートフォリオの変換を行ってきました。 日経新聞によれば、古 … 続きを読む→

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