三菱重工が気にするべきコストとは

三菱重工業が国産初のジェット旅客機の事業化を凍結すると報じられました。小型ジェット旅客機「スペースジェット」は、すでに1兆円規模の開発コストをかけてきた事業です。このブログでも何度か取り上げています。三菱重工は、報道のあった翌日には「当社および三菱航空機の発表ではない」とコメント。引き続き開発スケジュールの精査を行うとともに、様々な可能性を検討しているとしています。 日経新聞には、元幹部の発言が紹 … 続きを読む→

ソフトバンクGも、貝殻(シェル)販売

前回のブログでは、米国市場におけるSPAC(特別買収目的会社)上場を取り上げました。2020年7~9月の新規株式公開(IPO)による市場調達額630億ドル(約6兆6000億円)のうち、半分をSPACが占めたのです。2020年10月14日付日経新聞によれば、ソフトバンクグループ(ソフトバンクG)も、数百億円規模のSPACを米国市場に上場させる予定だといいます。 私はこのニュースを聞いて、ソフトバンク … 続きを読む→

米国市場の半分が貝殻(シェル)

2020年10月11日付日経新聞によれば、2020年7~9月の3ヵ月で新規公開企業が米国市場から調達したのは、630億ドル(約6兆6千億円)です。そのうち半分が、なんとSPAC(特別買収目的会社)だったといいますから驚きです。SPACとは、Special Purpose Acquisition Companiesの頭文字をとったものです。未上場企業を買収するのを目的として、上場するシェルカンパニー … 続きを読む→

NTTドコモ完全子会社化の裏側

NTTがNTTドコモを完全子会社化します。NTTはドコモ株を66.2%保有しており、残り約34%の株式をTOB(株式公開買付)で取得します。買取総額は4.2兆円と日本国内企業のTOBとしては過去最大。ドコモ株の取得価格は1株3900円で、9月28日の終値に40%以上のプレミアムが上乗せされており、TOBで一般的な30%のプレミアムを上回っています。 この発表に先立つこと、NTTドコモは、別の事件の … 続きを読む→

トヨタ自動車の見えない資産

トヨタ自動車が2020年6月第1四半期の決算書で、機械設備や装置などの有形固定資産以外に「無形資産」をバランスシート(貸借対照表)に初めて計上しました。もっとも、トヨタ自動車は、2021年6月期の決算から従来の米国会計基準からIFRS(国際財務報告基準)に変更しています。したがって、バランスシート(貸借対照表)という呼び方はしません。IFRSでは、財政状態計算書(Statement of Fina … 続きを読む→

市場から消えるソフトバンクG

ソフトバンクグループが半導体設計のARMの売却を決めました。ARMを3.3兆円で買収したのは、2016年です。当時、ソフトバンクグループの社外取締役であった日本電産の永守会長兼社長(現会長)はこの買収についてこう言っていました。 「社外取締役を務めているので、私もARM買収の議論の場にいた。孫さんは30年~50年先を見て、3兆3000億円も出してARMを買収した。ただ、技術革新のスピードは速いので … 続きを読む→

武田薬品の末路はいかに

武田薬品工業(以下武田)が一般用医薬品(大衆薬)事業の売却を決めました。武田が売却を決めたのは、子会社の武田コンシューマーヘルスケアです。米国投資ファンドのブランクストーン・グループが2,420億円で買収するという発表がありました。 一般的に大衆薬は医療用薬に比べて研究開発費は少ないものの、広告宣伝費や販促費などのマーケティングコストが高く、収益性が低いと言われています。ここ数年はインバウンド需要 … 続きを読む→

企業価値評価の理論と実際

企業価値評価(Valuation)と言えば、すぐに思いつくのがM&Aでしょう。買収対象企業の価値評価を行い、買収価格を見積もる必要があります。もちろん、企業価値評価はM&Aの時だけではありません。今後ますます重要になってくるのがインハウス バリュエーション(In-house Valuation)です。これは企業自らがその内部情報に基づき自社の企業価値を評価することです。この企業価値 … 続きを読む→

ファミマTOBの舞台裏

伊藤忠商事は25日、ファミリーマート(以下ファミマ)に対して実施していたTOB(株式公開買い付け)が成立したと発表しました。応募株数が買付予定数の下限5011万株を満たない場合は、応募株数全部の買付を行わないとしていました。24日までに7901万株の応募があり、下限数を上回りました。応募分をすべてを買い付けると、保有比率は65.7%になります。ファミマは10月下旬に臨時株主総会を開き、株式併合など … 続きを読む→

日本ペイント、アジア企業の傘下に

日本ペイントホールディングスは、21日シンガポール塗料大手のウットラムグループの傘下に入ると発表しました。アジアにおける巨大な塗料大手が一緒になるわけです。プレスリリースには、こうあります。経営のミッションである「株主価値の最大化」に向けた攻めの経営を加速させるためには、「アジア一体化による成長基盤の構築」及び「今後の成長に資する財務基盤の強化」が必要です。 ウットラムが日本ペイントの第三者割当増 … 続きを読む→

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