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経営の核心:戦略とは何かを再考する

「戦略とはソート(並べ替え)である」これは私が恩師から学んだ言葉です。戦略とは優先順位をつけること、やることを選ぶことだと言えるでしょう。同時に、それは、やらないことを選ぶことです。経営戦略の古典として名高い「競争の戦略」でマイケル・E・ポーターは「戦略とは捨てること」と言っています。

今回のブログは「USJを劇的に変えた たった1つの考え方」の第4章の『「戦略」を学ぼう』を読んで私自身が新しい学び、気づきがあった点をご紹介したいと思います。著者の森岡氏は戦略を次のように定義しています。

戦略とは、目的を達成するために資源(リソース)を配分する「選択」のこと。
(A set of choices to define how to allocate resources in order to achieve an objective.)

さらに以下のように理解しやすく表現してくれています。

「戦略とは、何か達成したい目的を叶えるために、自分の持っている様々な資源を、何に集中するのかを選ぶこと」

では、そもそも戦略がなぜ必要なのでしょうか。

森岡氏は明快にこう答えています。

1.達成すべき目的があるから
2.資源は常に不足しているから

「経営資源(カネ、ヒト、モノ、情報、時間、知的財産)」が足りない中で目的を達成するためには、限られた貴重な経営資源をどれだけ無駄なく有効に使うのか、考えて考え抜くことが必要になる。考え抜いて選ぶ。選ぶことで足りるようにする。その選択こそが戦略だと森岡氏はいいます。

私が「なるほどなぁ」と思ったのは次の記述です。

ここで大切なことをお伝えします。経営資源とは、使う人が認識できていないと使えないのです。社内のどこかに使えるお金があったとしても、それを使う意思決定者が認識していなければ無いに等しいのです。もっとわかりやすくいえば、あなたの部下がユニークな長所を持っていたとしても、あなたがそれを知っていなければ活用して成果をだすことはできないのです。

逆に言えば、経営資源は認識することによって増やすこともできるのです。人によって使える経営資源は大きく差が生まれます。人によって経営資源を認識できる知力が異なるからです。
(出典:同書P99~P100)

まさに、経営資源は活かすも殺すも人次第だということですね。また、森岡氏が会社員時代、どのように戦略的に行動していたのか、その経験談はとても役に立ちます。この本は、第4章の『「戦略」を学ぼう』だけでも読む価値あります。皆さんにお薦めします。

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